長所と短所の一覧表(就活・面接)と、短所の伝え方
就活や面接で、長所と短所を聞かれたときの材料を、一覧にしました。長所と短所は、同じ性質を、表から見るか裏から見るかの違いです。短所を伝えるときの型と、架空の人物の例もあります。
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- 書いた人
- 杉本 啓輔
この記事の要点
- 長所と短所を、同じ性質の表と裏として、6分野30組の一覧表にしました。A4のPDFも無料で配布しています。
- 短所は、言葉を飾るのではなく、起きたこと(事実)と対策で伝えます。
- 長所は強みの一覧、短所は弱みの一覧とあわせて使うと、場面から選びやすくなります。
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長所と短所は、同じ性質の表と裏
たとえば「責任感が強い」は、引き受けすぎれば「一人で抱え込みやすい」に変わります。長所だけが独立してあるわけではなく、同じ性質が、場面によって強みにも、困りごとにも見えると考えると、短所を無理に探さずに済みます。
以下の表は、この記事のために一般的な言葉からまとめたもので、特定の診断や検査の項目ではありません。左の長所から探してください。
長所と短所の一覧表:6分野30組
やり切る
| 長所の言い方 | 同じ性質の短所 | 短所への対策の例 |
|---|---|---|
| 責任感が強い | 一人で抱え込みやすい | 任せる範囲を先に決め、途中で相談する |
| 継続力がある | 切り替えが遅れることがある | 期限ごとに、続けるか見直す日を決める |
| 粘り強い | 引き際の判断が遅れる | 時間の上限を先に決め、超えたら相談する |
| 計画的 | 予定外の変更に弱い | 余裕の枠を、最初から予定に入れる |
| 几帳面 | 細部に時間をかけすぎる | 確認する項目と回数を決めておく |
人と関わる
| 長所の言い方 | 同じ性質の短所 | 短所への対策の例 |
|---|---|---|
| 協調性がある | 自分の意見を後回しにしがち | 会議の前に、自分の意見を一行書いておく |
| 聞き上手 | 自分から話し出すのが遅い | 最初の議題で、必ず一言発言する |
| 気配りができる | 気を遣いすぎて疲れる | 気遣いする相手を、優先度で絞る |
| 人当たりがよい | 断るのが苦手 | その場で答えず、確認してから返事をする |
| 面倒見がよい | 手を出しすぎてしまう | まず本人に考えてもらってから助言する |
考える
| 長所の言い方 | 同じ性質の短所 | 短所への対策の例 |
|---|---|---|
| 慎重 | 決めるのに時間がかかる | 判断の期限を、自分で先に決める |
| 分析力がある | 考えすぎて動き出しが遅い | 小さく試す案を、先に一つ出す |
| 論理的 | 気持ちへの配慮が後になる | 結論の前に、相手の状況を一言聞く |
| 好奇心が強い | 関心が散りやすい | 同時に追うテーマを3つまでにする |
| 冷静 | 気持ちが伝わりにくい | うれしい・困ったを、言葉にして伝える |
動く
| 長所の言い方 | 同じ性質の短所 | 短所への対策の例 |
|---|---|---|
| 行動力がある | 準備が不十分なまま進めがち | 着手の前に、確認する3点を決める |
| 決断が早い | 周りへの共有が後になる | 決めたらすぐ、一言で共有する |
| チャレンジ精神がある | 負担を引き受けすぎる | 引き受ける前に、今の仕事量を書き出す |
| 主体的 | 周りを見ずに進めてしまう | 進め方を、最初に関係者へ共有する |
| 柔軟 | 方針がぶれて見える | 変えた理由を、あわせて伝える |
こだわる
| 長所の言い方 | 同じ性質の短所 | 短所への対策の例 |
|---|---|---|
| 向上心が強い | 現状に満足できず焦る | できた点も、毎週記録する |
| こだわりが強い | 譲れず調整に時間がかかる | 譲れる点と譲れない点を分けておく |
| 質にこだわる | 仕上げに時間がかかる | 8割の段階で、一度見てもらう |
| 負けず嫌い | 人と比べて落ち込む | 比べる相手を、過去の自分にする |
| 意見がはっきりしている | 強く聞こえることがある | 結論の前に、相手の考えを聞く |
落ち着いて進める
| 長所の言い方 | 同じ性質の短所 | 短所への対策の例 |
|---|---|---|
| 穏やか | 意思表示が弱く見える | 賛成・反対を、言葉にして返す |
| マイペース | 周りの速さに合わせにくい | 節目で、進み具合を共有する |
| 一人で集中できる | 相談が遅れる | 困ったら30分で声をかける、と決める |
| 素直 | 人の意見に影響されやすい | 決める前に、自分の考えを一度書く |
| 謙虚 | 自分の成果を伝えるのが苦手 | 成果を数字や事実で、短く報告する |
対策の例は、そのまま使うためのものではなく、自分の経験に合わせて書き直すための見本です。長所だけを詳しく探すなら強みの一覧、短所の側を詳しく探すなら弱みの一覧が使えます。
自分の長所と短所を書く4ステップ
- 1.長所を一つ選ぶ。一覧から、実際の場面が思い出せる長所を選びます。場面が出てこない言葉は、いったん外します。
- 2.同じ性質の短所を探す。その長所が強く出すぎたとき、困った場面を思い出します。一覧の中央の列が手がかりです。
- 3.起きたことを事実で書く。「〜しがち」だけでなく、いつ、何が起きたかを一つ書きます。
- 4.対策と、その後を添える。今やっていること、やってみてどうなったかを書きます。まだ途中なら、途中だと書いて構いません。
場面を思い出せないときは、モチベーショングラフの山と谷の時期が手がかりになります。
面接での答え方の例:新卒と転職
以下の2つは、書き方を示すために作った架空の人物の例です。実在の人の文章ではありません。そのまま写さず、自分の経験で書いてください。
新卒の例
架空の人物「Hさん」(大学3年)
- 長所
- 責任感が強い。サークルの会計を1年間任され、毎月の収支を欠かさず報告した。
- 同じ性質の短所
- 一人で抱え込みやすい。決算前に作業が膨らみ、先輩に相談したのは締め切りの2日前だった。
- 対策
- 任せる範囲を最初に決め、週1回、進み具合を先輩に見てもらうようにした。
- その後
- 次の決算では、1週間前に相談でき、余裕をもって終えられた。
面接では「長所は責任感です。会計を1年任され、毎月報告を続けました。一方で、抱え込みやすい面があり、決算前に相談が遅れたことがあります。いまは週1回、先輩に確認してもらい、次の決算は余裕をもって終えられました」のように、30秒から1分で話します。
転職の例
架空の人物「Iさん」(事務職・経験6年)
- 長所
- 几帳面。請求書の確認を6年担当し、差し戻しの原因を毎月記録してきた。
- 同じ性質の短所
- 細部に時間をかけすぎる。月末に確認項目が増え、他の作業が後ろ倒しになることがあった。
- 対策
- 確認する項目と回数を決めたチェックリストを作り、優先度の低い確認は翌日に回すようにした。
- その後
- 月末の確認時間が短くなり、他の作業の遅れが減った。
転職の面接では、仕事の場面と、直したあとの変化を事実で言えると、伝わりやすくなります。
言い換えで失敗しやすい4つのこと
- 短所を、長所に聞こえるだけの言い方にする。「短所は頑張りすぎるところです」のような言い方は、短所を答えていないように聞こえることがあります。困った場面を事実で一つ書くほうが、誠実に伝わります。
- 一覧の言葉を、そのまま写す。同じ言葉を使う人は多いため、場面と行動の具体さが、その人らしさになります。言葉は一覧から選んでも、中身は自分の経験で書いてください。
- 仕事の中心になる力が欠けると聞こえる短所を選ぶ。応募する仕事で欠かせない点(たとえば、数字を扱う仕事で「数字が苦手」)は、避けたほうが安全です。
- 「克服しました」と言い切る。対策を続けている途中なら、「いまは〜するようにしている」と、現在の取り組みとして話します。言い切ると、深掘りされたときに詰まります。
ESや面接の言い方への変換は自分の取扱説明書を就活で使うに、弱みの伝え方とあわせて書きました。
よくある質問
- 長所と短所の一覧表はありますか。
- このページに、6分野30組の一覧表を載せています。無料のPDF(A4・3枚)でも配布していて、登録は不要です。就活・面接のほか、転職や履歴書の準備にも使えます。
- 長所と短所を言い換えるとは、どういうことですか。
- 長所と短所は、同じ性質の表と裏です。「慎重」は、場面によっては「決めるのに時間がかかる」と見えます。この見方を使うと、短所を別の言葉で飾るのではなく、同じ性質がどんな場面で困りごとになるかを、事実として説明できます。
- 面接で長所と短所は、どう答えればよいですか。
- 長所は場面と行動で、短所は起きたことの事実と対策で答えます。話す長さは、全体で1分前後が目安です。応募先から指定がある場合は、その形式に従ってください。
- 長所と短所を就活の履歴書やESに書くときの字数は、どのくらいですか。
- 指定の字数に合わせます。短い字数では、長所の場面を一つと、短所の対策を一文にまとめます。字数が多いときは、4つの順番(長所・同じ性質の短所・対策・その後)を、そのまま段落にします。
- 長所が思いつかないときは、どうすればよいですか。
- 自分には当たり前のことは、長所だと気づきにくいものです。身近な人に、いつの間にか任されていることを聞いてみてください。強みの言葉は、強みの一覧も参考になります。
- 短所は、正直に書かないほうがよいですか。
- 嘘を書く必要はありませんが、書く範囲は選べます。応募先の仕事に欠かせない点を避け、事実と対策を添えて書くのが一般的です。ありのままを全て話すことは求められていません。
Personal Insight Report
60問に答えて、根拠つきで自分を言葉にする
長所と短所は、自分では当たり前に思えるぶん、場面を思い出しにくい部分です。
性格・価値観・対人傾向・ストレス反応・仕事/学習スタイルを整理し、相手別(親・友人・教師・上司・パートナー・AI向け)にそのまま渡せる説明文まで作ります。各項目の根拠になった回答も一緒に表示します。
私は、目的・期限・優先順位が見えると動きやすいです。進め方や確認ポイントがあると、安心して取り組みやすいです。強い言い方だと内容よりも温度感が気になりやすいので、改善点を具体的に伝えてもらえると助かります。
安定志向高め
回答の一貫性 中- ・安心できる環境の価値に関する回答が高め
- ・役割・期限・優先順位に関する回答が高め
- ・予定や役割の明確さに関する回答が高め
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書いた人
杉本 啓輔
個人事業主。屋号「Pohoda」として、Personal Insight Report を一人で開発・運営しています。
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