ライフラインチャートのテンプレート(印刷用PDF)と書き方・例
ライフラインチャートは、これまでの人生や仕事を、満足度の上下で描いて、転機を見つける自己分析の方法です。手書き用のPDFテンプレートと、書き方の5ステップ、架空の人物の記入例を用意しました。
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- 読む目安
- 約7分
- 書いた人
- 杉本 啓輔
この記事の要点
- A4・手書き用のPDFを無料で配布しています。満足度(−5〜+5)と年齢の枠つきで、山・谷・転機のメモ欄がついています。
- 書き方は5ステップ。線の形より、山・谷・転機で「自分が何を選んだか」を言葉にすることが中身です。
- 厚生労働省のジョブ・カード関連のシートにも、同じ名前の欄があります。このPDFは、その様式とは別の独自のものです。
テンプレートのダウンロード(PDF)
ライフラインチャート(A4・2枚)
1枚目は、満足度(−5〜+5)と年齢の枠つきグラフと、山・谷・転機のメモ欄。2枚目は、書き方の5ステップと、グラフつきの記入例です。印刷して手で書きます。
無料で、登録は不要です。個人の自己分析や授業・研修での使用はご自由にどうぞ。記入した内容はこのサイトには送信されません。
書き方の5ステップ
- 1.横軸を年齢で区切る。生まれてから現在まで、または仕事を始めてから現在まで。入学・就職・転職などの節目に合わせて構いません。
- 2.自分に影響を与えた出来事を思い出す。良かったことだけでなく、悔しかったこと、迷ったことも、年齢のところに短くしるしをつけます。
- 3.そのころの満足度に点を打つ。自分のものさしで、−5〜+5から選びます。他の人と比べる必要はありません。
- 4.線でつなぎ、山・谷・転機に番号をふる。大きく上がった所、下がった所、方向が変わった所に、①②③と番号をつけます。
- 5.番号ごとに、何があったか・自分が選んだことを書く。ここがいちばん大事な作業です。選んだことに、大事にしていることが出ます。
出来事が思い出せないときは、自分史の年表を先に作ると、時期ごとの材料が揃います。
記入例(架空の人物「Mさん」30代)
以下は、書き方を示すために作った架空の人物の記入例です。実在の人の文章ではありません。PDFの2枚目に、グラフつきの同じ例があります。
| 番号・年齢 | 何があったか(満足度) | そのとき自分が選んだこと | 気づき |
|---|---|---|---|
| ① 10歳 | 転校して友達ができた(+3) | 新しい学校で、自分から声をかけた | 新しい場所では、先に動くと楽になる |
| ② 20歳 | 第一志望に落ちて浪人した(−3) | 勉強の進め方を、予備校の先生に相談して変えた | うまくいかないときは、やり方を見直す |
| ③ 33歳 | 担当した企画が採用された(+4) | 上司に、進め方を提案して任せてもらった | 裁量があると力が出る |
Mさんは、環境が変わるとき「先に動く」「やり方を見直す」「提案して任せてもらう」を選んでいます。こうして、転機での選び方の共通点を探すのが、このチャートの使い方です。
モチベーショングラフとの違い
呼び方は人や場面によって違い、ほぼ同じものとして扱われることもあります。このサイトでは、次のように使い分けています。
| 項目 | モチベーショングラフ | ライフラインチャート |
|---|---|---|
| 縦軸 | そのときの気分の高さ(やる気) | そのころの満足度(キャリアや生活全体) |
| 期間 | 学年・職歴など、区切った期間 | 生まれてから現在まで、または仕事を始めてから現在まで |
| 見るところ | 力が出る条件と、消耗しやすい条件 | 転機と、そのとき自分が選んだこと |
| 向いている場面 | 就活の自己分析、異動後の振り返り | 転職前の棚卸し、キャリア面談、長い期間の振り返り |
期間を区切って、気分の上下の理由を探すならモチベーショングラフのテンプレートが向いています。どちらか一方でなく、両方書いて山と谷を見比べる方法もあります。
厚生労働省のジョブ・カードのシートとの関係
厚生労働省のマイジョブ・カードで公開されているキャリア・プラン作成補助シート(在職者用)には、「ライフラインチャート」の欄があります(2026年10月31日に確認)。仕事を始めてから現在までを振り返り、キャリアに関する満足度を曲線で描く形で、縦軸は満足度(100%〜−100%)です。
手順は、①影響を与えた経験・出来事を思い出す、②時期と満足度のところに印をつけて出来事を書く、③印を曲線で結ぶ、の3つです。曲線の山や谷は、主観的な「自分のものさし」で、どれだけ満足したかを表すとされています。
このページのPDFは、厚生労働省の様式ではなく、一般的な考え方に沿って作った独自のものです(縦軸も−5〜+5にしています)。ジョブ・カードとして使いたいとき、公的な支援や訓練で提出を求められたときは、公式の様式を使ってください。
書いたあとに見返す4つの問い
| 問い | 見るところ |
|---|---|
| 山に共通する人・役割・環境は何か | 山が3つあれば、重なる条件を探します。 |
| 谷から戻れたきっかけは何か | 誰の、どんな行動か。自分で動いたのか、環境が変わったのか。 |
| 転機のとき、自分が選んだことに共通点はあるか | 選び方の癖が、大事にしていることの手がかりになります。 |
| 人に話してよい部分はどこか | 話したくないことは、書かなくて構いません。見せる範囲は、あとから選べます。 |
選び方の共通点から、大事にしていることを言葉にするなら価値観リストが使えます。
就活・社会人で使うときの注意
- 全部を書き、全部を見せる必要はありません。家族のことや、つらかった出来事など、書きたくない時期は空けて構いません。見せる範囲は、あとから選べます。
- 曲線より、選んだことを話す。面接で聞かれるのは、山のときに何をしたか、谷のときにどう動いたかです。グラフは話す順番を整理する材料にします。
- 形に正解はない。平らな人も、起伏が大きい人もいます。点の高さを他の人と比べないでください。
ESや面接の言い方に変えるときは自分の取扱説明書を就活で使うにまとめています。
よくある質問
- ライフラインチャートのテンプレートは、どこからダウンロードできますか。
- このページの「ダウンロード」から、A4・2枚のPDFを入手できます。1枚目は、満足度(−5〜+5)と年齢の枠つきグラフと、山・谷・転機のメモ欄。2枚目は、書き方と記入例です。無料で、登録は不要です。
- ライフラインチャートの書き方を教えてください。
- 年齢で横軸を区切り、出来事を思い出し、そのころの満足度に点を打って線でつなぎます。そのあと、山・谷・転機に番号をふって、何があったか・自分が選んだことを書きます。曲線の形より、理由と選んだことを書く部分が中身です。
- 厚生労働省のライフラインチャートとは、何ですか。
- 厚生労働省のジョブ・カード制度の「キャリア・プラン作成補助シート(在職者用)」に、ライフラインチャートの欄があります。仕事を始めてから現在までを振り返り、キャリアに関する満足度を曲線で描く形です。このページのPDFは、その様式ではなく、一般的な考え方に沿って作った独自のものです。公的な手続きで使う場合は、公式の様式をご利用ください。
- ライフラインチャートとモチベーショングラフは、同じものですか。
- 呼び方は人や場面によって違い、ほぼ同じものとして扱われることもあります。このサイトでは、気分の高さを区切った期間で描くものを「モチベーショングラフ」、満足度を長い期間で描いて転機を見るものを「ライフラインチャート」として、使い分けています。
- ライフラインチャートをエクセルやパワーポイントで作れますか。
- 作れます。年齢の列と満足度の列を作り、折れ線グラフにします。このページにExcelやPowerPointのテンプレートはなく、PDFのみです。見せる前に、山と谷の理由まで書き出しておくと、手戻りが少なくなります。
- 就活でライフラインチャートの例を見せてよいですか。
- このページの例は、書き方を示すための架空の例です。就活では、曲線そのものより、山のとき何をしたか、谷のときどう動いたかを話します。提出を求められた場合は、指定の形式に従ってください。
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転機のときに自分が何を選んだかは、書いた本人には当たり前すぎて、言葉にしにくい部分です。
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書いた人
杉本 啓輔
個人事業主。屋号「Pohoda」として、Personal Insight Report を一人で開発・運営しています。
関連するガイド
本ページおよび本サービスは、自己理解とコミュニケーション支援を目的とした情報提供です。医療診断、精神疾患の判定、治療、採用判断、人事評価を目的としたものではありません。